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介護施設業務改善

特別養護老人ホームの看護師の1日の仕事について説明します。

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特別養護老人ホームの看護師の1日

特別養護老人ホームの看護師は夜勤がありません。夜勤はありませんが、夜間に利用者様の急変などがあった場合には、電話待機している看護師に連絡が入り対応します。電話で対応できる時は電話で介護職員に伝えます。緊急で病院受診が必要な時や、医療的処置が必要な時には、夜でも出勤します。

365日24時間利用者様を看ているので、数人の看護師でローテーションして休日を取ります。そのため、日勤帯に出勤している看護師は6人在籍していたとすると、3から4名で交代で出勤しています。

3から4名の看護師で1日の仕事を分担していますが、急変があると業務が追い付かなく事がたまにあります。そんな施設看護師の1日の仕事の流れについて説明します。

8時30分 出勤 

胃ろう栄養の準備…前日に消毒して乾かしていた胃ろうチューブを栄養につなぐ

         薬を溶かしてシリンジに詰める

体温計・血圧計・昼食後薬・アイパットなど必要物品をワゴンに準備する

8時40分 ミーティング 

電子カルテから前日の8時から当日の朝までの看護記録と介護記録に目を通す

当日の病院受診同行・往診などの予定の確認

ショートステイ利用者様の入所・退所の把握

外出・外泊者の把握…バイタルサインを測定して異常がなければOK。薬も忘れずに準備。

前日や夜間帯に体調不良がある利用者様を把握して嘱託医師に報告が必要か話し合う…体調不良は朝1番に報告してすぐに指示をもらい対応する。

9時 経管栄養・体調チェック・目薬・吸入 

胃ろう栄養の利用者様の体調をチェックして、胃ろう部にチューブをつなぎ開始する

前日体調不良の利用者様、当日入浴する方のバイタルサインの測定をする

浮腫がある利用者様や、バルーンカテーテル留置している利用者様、食事量や水分量が少なく気になる利用者様、熱発している利用者様のin・outをチェックする。

目薬…緑内障・白内障・炎症などの方の点眼薬をする

吸入…COPDや気管支喘息の方の吸入

貼り薬…認知症の薬・過活動膀胱・降圧薬・心筋症などの貼り薬(高齢になると口から薬を内服するのが難しくなるため、最近は貼り薬に変更する医師が多いそうです)

10時30分 処置・薬の準備・受診同行・往診対応 

次の日の朝・昼・夕・寝る前の薬の準備をする

準備した薬の確認(看護師2名で組んで、飲む時間・日付・氏名・内容を確認していきます)

ショートステイの利用者様のバイタルサイン測定と全身状態の観察。薬の確認とセット

薬局から届く定期薬の準備(基本は一方化になっていますが、他科にかかっている利用者様や、下剤など外せるように一方化になっていない時はホチキスで止めます)

定期的に皮膚科・眼科・整形外科・耳鼻咽喉科などに受診されている方の同行をする

急な脳疾患症状・意識喪失・骨折などの時には救急車を要請して基幹病院に同行する

11時30分 昼食の介助 配薬 

食事の介助…認知症や麻痺などにより一人で食べることができない方や、むせこむ事が多い利用者様の対応

昼食後薬の与薬…職員2名で、飲む時間・日付・氏名を確認して利用者様の顔を確認してから与薬する

インスリン注射…医師の指示通りの時間で注射する(ここでは昼食後)

11時45分 記録

午前中に行ったケアや処置の記録を電子カルテに打ち込む

12時 お昼休み

休憩室で、看護と介護みんなでお昼ご飯を食べま

利用者様の情報交換する時があり、介護士さんからいろいろな情報をもらえます。

13時 ミーティング

午前中の気になる利用者様・受診同行の結果など情報共有します。

褥瘡・排便コントロールしている利用者様の評価

転倒・転落・認知症周辺症状のある方・皮膚変色・皮膚剥離などいろいろな問題の対策について話し合います…結果はそれぞれの委員会の会議にもっていきます。

13時30分 処置・定期薬セット 

入浴後の処置…軟膏を塗ったり傷のガーゼ交換

爪切り…巻き爪・陥入爪・肥厚した爪をニッパーとヤスリを使用して切っていきます(入浴直後だと柔らかくて切りやすいです)

受診後の新しく処方された薬のセット

往診対応…月2回嘱託医師が来てくれます

定期薬セット…2週間分の定期薬が薬局から届きます。3日から4日かけて薬の内容や日付・氏名・飲む時間に間違いがないか確認しながら作っていきます。

15時 経管栄養・処置 

午後の経管栄養をつないでいきます。

点眼・吸入をする。

体調不良の利用者様や水分食事量が少ない利用者様のバイタルサインのチェック

16時 記録 

電子カルテに記録する

体調不良の利用者様で医師の指示が必要な時には嘱託医師に報告

指示が出たら臨時の点滴や内服薬の与薬

夜勤の介護士さんに体調不良や変化がある利用者様の注意事項を伝える

17時 夕食の介助 配薬 

食事介助が必要な利用者様の介助

夕食後薬の配薬…看護師2名でペアーになり誤薬防止しながら与薬

口腔ケア…利用者様がきれいにできていない場合は仕上げ磨きをお手伝い(夕食後の口腔ケアは一番大事)

17時30分 退勤

1日の業務が終了。着替えて帰ります

おわりに

特別養護老人ホームでは、残業がないところがほとんどだと思います。急変で救急搬送があった時には残業になるかもしれませんが、定時で帰れるので、小さい子供さんがいる看護師さんや病院の夜勤で体が疲れてしまった看護師さんにはピッタリかもしれません。

また高齢者看護に興味がある看護師さんにもお勧めです。認知症、嚥下、機能訓練など専門的にお勉強したい看護師さんにもおすすめです。

 

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