看護師のsayu(さゆ)です。
私は、総合病院・訪問看護・クリニック・在宅医療・特別養護老人ホーム(ユニット型)・特別養護老人ホーム(従来型)・デイサービスセンターなどいろいろな所で働いてきました。
どこの職場でも、紙で手書きの所は、パソコンを導入し始めたりして申し送りはしない方向になっていきました。
2年前(2019年)の時点で私が働いていた特別養護老人ホームでのお話をします。
まだ手書きの記録で、とても長い申し送りがされていました。
下記が夕方の長い申し送りの実際です
- 17時15分~18時15分(18時30分までかかるときもある)
1時間以上も申し送り
- メンバーは、夜勤介護士3名。日勤リーダー介護士1名。看護師1名。合計5名。
- ケアステーションの中で椅子に座ってメモを取りながら行う。
- 日勤者は45分以上サービス残業
看護師が数日前からの事を細かく申し送る
夜勤者は次の日、看護師と日勤者に申し送りをするので、必死にメモを取りますが1時間以上の内容は書ききれないと思います。
申し送りは必要な事を伝え、詳しいことは記録をみてくださいでいいと思います。
日勤介護士が申し送った内容がたりないという。(看護師が)
日勤のリーダー介護士の申し送りに対して
上記の様な内容で、詳しいバイタルサインや報告がなかった事を攻めた感じで聞いてしまったりしています
どうして言わないの?責任とれるの?とか申し送り中に言う言葉ではありません。
15分で終わらせる申し送りが1時間かかっている
詳しく細かく申し送りをしてしまい、看護師が知らない内容を介護士が申し送りをすると、聞いていないとその場で言ってしまうため、申し送りに時間がかかります。
本来の15分で終わらせると17時30分には申し送りが終わり
そのあと日勤介護士は退勤できます。
夜勤介護士3名は、食事介助に入る事ができるのです。
でも長くなってしまい18時15分過ぎまで申し送りをしています。
日勤者が定時に帰れない(サービス残業)
17時30分に日勤者は帰る事になっているのですが、夜勤者3名分の人手不足のため、夕食の食事介助をする人がいないので帰れません。
その為、サービス残業になっているのです。
下記が申し送りの時間に他の職員が72名の利用者様に行っているケアです。
介護士の申し送り中の業務
- 17時 トイレ誘導・夕食の準備(食堂誘導・エプロン・おしぼり)
- 17時15分 配膳
- 17時30分 食事介助
- 18時 口腔ケア・トイレ誘導
- 19時 着替え
上記の時間は介護士にとって一番利用者様にケアにかけたい時間に申し送り中です。
看護師の申し送り中の業務
- 17時15分 配膳
- 17時40分~18時 夕食後薬の服薬介助
上記の時間看護師1名は申し送りに参加しているので、2名の看護師でダブルチェック(誤薬しないように2名で確認しあっています)をしながら与薬しています。
看護師の日勤も17時30分までなので30分サービス残業をしていることになります。
人手不足のため手抜きをしてしまう
介護施設で働いていて利用者様の事を考えると、手抜きはしたくはありません。
しかし、人手不足のため、排泄誘導その時間しない。日中の服から寝巻に着替えるのをしないで、服のまま寝てもらう。
同じ苗字の人や、名前が似ている方の薬を間違えて飲ませてしまう。
手抜きや誤薬がその時はとても多くありました。
手抜きや誤薬を起こしたくてしている職員はいないのに、長い申し送りで人手不足のため起きてしまっていると思いました。
あとビックリすると思いますが口腔ケア(うがいも歯ブラシも)していませんでした。
当時の介護主任は「私が入って10年ですけど、うがいはしている利用者何人かいるけど、歯ブラシは一回もした事ないです~。」と言っていました。(この事は他のブログで説明したいと思います)
まとめ
私はどうして、誤薬が続いたり。口腔ケア、トイレ誘導、寝る前の着替えなど手抜きをするのかずっと考えていました。
もし、申し送りにそんなに時間をかけないですむのであれば、利用者様のために使える時間が増えるのに。と思っていました。
日勤者が17時30分までの業務時間なのに17時30分に配膳が始まるのもどうなのかな。とも思いました。
でもあまり早い時間に夕食となると、昼食と夕食の間の時間が短くなり利用者様に負担がかかってしまいます。
5分か10分だけ早く夕食の配膳ができればいいのにな。と考えました。
そして申し送りが短縮又は廃止になって人手が増えればサービス残業する事なく介護士と看護師が業務を終える事ができると思いました。
次のブログでは申し送り短縮・廃止ができたお話を書きたいと思います。
https://kangotokaigo.info/mousiokuri/