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介護施設業務改善

誤薬を起こした時の対応方法誤薬を起こさないための方法

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特別養護老人ホームなどの介護福祉施設では、多いところでは100人以上の利用者様のお薬を看護や介護が与薬しています。その中であってはなりませんが、違う方の薬を違う方に飲ませてしまった。薬を床に落ちているのを見つけた。飲ませる時間に飲ませ忘れた。朝食後の薬を間違って昼食後に飲ませてしまった。薬を2回分飲ませてしまった。などの誤薬が起きてしまう事があります。

誤薬が起きるのには原因がありその原因を分析して誤薬が起きないように対策をしていく必要があります。こちらのページでは誤薬の原因と対策。誤薬が起きてしまった場合の対応について説明していきます。

誤薬とは

  • 他の利用者の薬を飲ませた
  • 薬を飲む時間を間違えた
  • 薬を多く飲ませてしまった
  • 薬を飲ませ忘れてしまった
  • 薬が床に落ちていた(いつのか誰のかわからない)

誤薬にはいろいろな種類がありますが全部誤薬になります。

利用者の方が誤った種類、量、時間または方法で薬を飲むことを指します。誤薬は、薬の内容や量によって生命に重大な危機を及ぼすことになり、決しておこってはならない医療ミスです。  特別養護老人ホームにおける介護事故予防ガイドライン(抄)

誤薬を発見した時する事

  1. バイタルサインの測定
  2. 利用者の意識やいつもと変化あることはないか観察
  3. 誰のどんな種類の薬を飲んでしまったのか確認する
  4. 主治医に報告してどのように対応したらいいのか指示をもらう
  5. ご家族に誤薬が起きた事を伝え医師から指示も伝える
  6. 普段より多く利用者のそばに行き副作用がでていないか観察する
  7. 必要時はバイタルサインを測定する
  8. どの様な場面でどのように誤薬が起きてしまったのか分析する
  9. 分析の結果誤薬が起こらない様に対策をする
  10. 誤薬の内容を市町村に届け出をする(施設責任者)
  11. (他の方の薬を飲ませてしまったら)足りなくなった1回分は医師に報告して処方してもらう

誤薬が起きる要因

  • 朝食後薬を夜勤明け者が配っていて寝不足だった
  • 普段行っているダブルチェックをしないで一人で与薬してしまった
  • 薬の袋で名前をダブルチェックをしたが、誰に飲ませたかは確認しなかった
  • 薬を手に持って与薬しようとしたら、ナースコールがなって薬を飲ませ忘れた
  • 苗字が同じだったから間違えた
  • 苗字が違うが名前が同じだったので間違えた
  • 全員与薬したと思っていたら薬ボックスに入っているのを1時間後に他の職員がみつけた
  • 誤薬が生命にかかわる事を知らなかった
  • 利用者が飲み込んだのを確認しなかったら後から薬を口から出していた

「うっかり」「思い込み」などのヒューマンエラーが最も起こりやすい事故でもあります。誤薬が起こる要因として、薬に対する意識が低いこと、食事時間はいくつかのケアと重なりあわただしい状況があること、確認不足、薬に関するシステムがチームで統一されていないなどがあげられます。特別養護老人ホームにおける介護事故予防ガイドライン(抄)

誤薬を解決する方法

利用者の口に薬を入れる前に行う3つの事。

  1. 配薬ボックスから薬を取り出すとき
  2. 利用者のそばにいったとき
  3. 薬服をあけて口に入れる前
  1. ①②③をする時には薬袋を手に持った時に必ず利用者の氏名と顔を確認します。
  2. 必ず2名で確認してダブルチェックをします

 

薬についての基礎知識について学習の機会を持つ

薬は使用方法を誤ると、毒にもなりえるものです。命に係わる事例もあるため、誤薬を起こすを利用者の身体に起こる危険性、その後医師に報告しご家族に報告、市町村に届け出が必要な事などを定期的に学習会を持つことが誤薬の予防につながります。

介護職員にも利用者が使用している薬の内容がわかうように、個人ファイルに薬の処方箋を添付し確認できるようにする。

薬剤情報を個人ファイルに添付しておくと、飲んでいる薬のの写真と効果が載っているの誰がみてもわかりやすいです。

薬は1回分ずつ分包し、氏名と飲む時間(朝食後など)を明記する

1回分ずつ分包するのには、医師に指示が必要になります。薬を処方している医師に1回分ずつ分包してもらえるように処方箋に記入してもらいます。

氏名を飲む時間(朝食後など)日付も印字してもらうと、いつ飲み忘れたのかなど誤薬が起きた時に解決がしやすくなります。

薬ケースを利用者個人ごとに用意する

食前薬・食後薬それぞれの薬ケースを用意し、薬の取間違いや飲み忘れを防止できるようにする

 

薬の見た目が似ていて紛らわしい時には区別できるような目印をつけるなど工夫する

 

入所者が隣の人の薬を間違って内服してしまうことのないよう、配膳と一緒に薬を配るのでなく、内服する直前に配薬することや、口に入れるまで確認することを徹底する

 

新しい薬の開始や中止、内服量の変更・注意すげき薬の副作用などの情報をチームで共有できるように、介護職員と介護職員や配置医師の連携を図る

「配薬ボックスから薬を取り出すとき」「利用者のそばにいたとき」「薬袋をあけて口に入れる前」の最低3回はその薬が本人のものであるか確認する、といった基本事項を職員全員で徹底します。

おわりに

誤薬は間違って薬を飲んだ利用者にとって毒になり生命にかかわることもあります。誤薬は薬に対する意識が低いこと、食事時間はいくつかのケアと重なりあわただしい状況があること、確認不足、薬に関するシステムがチームで統一されていないことがあげられている事から、施設全体で取り組んでいく必要があります。

あわただしい事や緊急の事が起きても普段通りに配薬をできるように、普段から正しいやり方で取り組んでいければいいのではないでしょうか。

 

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